タイの田舎町で売られる幼児向けおもちゃは、数十年前から発展していない。未だに「ジャンボーグA」が売られているんですよ!
現在のタイ人の子供は、この人形がなんなのか知ってるのか!?
巨大ロボ・ジャンボーグA
ジャンボーグA(ジャンボーグエース)は、ウルトラマンで有名な円谷プロダクション(以下、円谷プロ)が製作した特撮テレビ番組です。ウルトラマンのようなキャラではあるが、ジャンボーグAは巨大ロボットである。
円谷プロとタイの関係
タイにあるソムポート・セーンドゥアンチャーイ氏が率いるチャイヨー・プロダクションは、かつて円谷プロと良好な関係にあった。円谷プロ3代目社長・円谷皐氏が死去した半年後の1995年末頃より、ソムポート氏は「ウルトラマンの権利はチャイヨーの所有。契約書も存在する」と主張を始めた。
1976年、ソムポート氏は、円谷皐社長との間で、「ウルトラQからウルトラマンタロウ及びジャンボーグAの7作品において、日本以外における独占権をチャイヨーへ譲渡する契約を結んだ。」と主張している。
それに対して円谷プロ側は当初チャイヨー側の言い分を鵜呑みにして契約書の存在を認めたが、仔細に調査・検証した結果、「契約書は偽造」として裁判となった。
しかし、2003年3月、タイの最高裁は日本国外における使用権はチャイヨー・プロダクションにあるとして日本側は敗訴した。2004年4月、日本国内でも最高裁判決で円谷プロの敗訴が確定した。
2008年2月、タイの最高裁はそもそもの問題となった独占権に関する契約書について、サインと作品名が誤っていることを根拠に偽造されたものであると認定した。ソムポート氏がウルトラマンの共同創作者であるとの主張も却下、キャラクタービジネスの停止と損害賠償金1000万バーツおよびその利息の支払いを命じる円谷プロ全面勝訴の判決を出している。
現在(2014年の法的判断)では
・タイ国:権利はすべて円谷プロ。
・日本国:日本国内は円谷プロ。海外はチャイヨー・プロダクションから権利購入したバンダイ。
となっている。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/チャイヨー・プロダクション#2014年時点の権利
ジャンボークAは販売出来るのか?
今(2018年7月)でも売られる「ジャンボークA」は、チャイヨーと記載されていれば、2008年2月までタイではオフィシャル商品として売られていた物となるでしょう。しかし、タイではキャラクタービジネスの停止のため、今では販売禁止の商品となります。
ここはタイの田舎です。チャイヨー商品であろうと、パチモノであろうと、こんな田舎にある幼児向けのおもちゃなど取り締まらないんですよ! それよりも、こんなおもちゃ誰も買わないんですよ! チャイヨー(ไชโย=万歳)!!
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